目の健康には食欲の秋?
食べ過ぎOK?
みなさんこんにちは。潤ヒトミです。
うだるような暑さもすっかり影をひそめ、秋がやってまいりました。
秋といえば食欲の秋です! もう秋といえば…なんて尋ねません。
食欲の秋しかないのですッ!
…ですよね?
そんな食欲の秋を彩る旬な食材には、目に良いとされる成分を含んだ食べ物がたくさんあります。
そこで今回はお腹も心も“目の健康”も満たす秋の食べ物を紹介。
「美味しい~」と食べていたあの食材にこんな効果が!?
体を守れ!ファイトケミカル!!
食材を紹介する前に、予防医学の観点から注目を集めている「ファイトケミカル」という用語について説明いたします。
ファイトケミカルの「ファイト」はギリシャ語で「植物」、ケミカルは「化合物」を指し、植物が紫外線の害などから自らを守るために、植物自身が作り出す物質です。
植物の色素や香り成分、アクなどに含まれており、赤、オレンジ、緑、黄色などの色には、生活習慣病を予防するなど、健康効果があるとされています。
目に効く有名なファイトケミカルといえば紫色の「アントシアニン」。ポリフェノールの一種で“ブルーベリー”に多く含まれており、目の疲れや視力低下を防ぐなど、目の健康を維持する働きがあると言われています。
さらに!ファイトケミカルの働きの中でもっとも注目されているのが、「抗酸化作用」。
わたしたちは呼吸によって空気中から酸素を取り入れていますが、この酸素がちょっとしたキッカケで「活性酸素」というものに変身します。
そして、この活性酸素こそが、さまざまな老化現象を起こす犯人ではないかと考えられているのです。「活性」という言葉の響きからは、なにやらわたしたちの体のために働いてくれる、良いイメージがありますが、その正体は非常に攻撃的で毒性の強いクセモノなんです。
秋の野菜といえばやっぱりあれ!
野菜のもつファイトケミカルの効果について説明しましたが、
いよいよ!秋の野菜を紹介したいと思います。
まずは活性酸素を除去する抗酸化作用が期待できるベータカロチンを豊富に含んだ“かぼちゃ”!
「かぼちゃって秋の野菜なの?」
という声が聞こえてきますが、かぼちゃはれっきとした秋の野菜です。かぼちゃのおばけが登場するハロウィンパーティーはいつ開催されますか? そうです、10月です。
ベータカロチンの代表的な野菜はにんじん、というイメージがありますがかぼちゃも負けてはいません。ベータカロチンは摂取すると体内でビタミンAに変わり、目の細胞や粘膜の新陳代謝を保つ効果が見込めます。
そしてもう一つは“さつまいも”!
秋の野菜といえばやっぱりさつまいもです。
このさつまいも、海外では栄養素を豊富に含んだ「スーパーフード」として人気があり、美容効果が高いビタミンCやビタミンE、さらに食物繊維が豊富と、まさに女性に嬉しいお野菜。
美容効果が高い野菜として知名度が高いと思いますが、目にもとってもいいんです。
白内障予防に効果が期待できるビタミンCはもちろんですが、注目してもらいたいのが皮の色。
そうです、ブルーベリーに多く含まれている紫色のファイトケミカル「アントシアニン」
を含んでいるのです。
甘くて美容効果も高く、さらに目にも良いさつまいも。焼くなり煮るなりどんどん召し上がってください!
秋の魚もご紹介
それでは最後に秋の魚についてもご紹介いたします。
秋の代表的な魚といえば“さんま”ですよね。
隣の家からさんまを焼く匂いがしてきたらもうたまりません。匂いだけでごはんが食べられる勢いです。
実は近年、さんまには目への健康効果があると注目を集めています。さんまやいわしなどの青魚に含まれる「オメガ3脂肪酸」という成分が、糖尿病性網膜症などの網膜症を予防するという研究結果が報じられているのです。
このオメガ3脂肪酸は体内では生成されにくい脂肪酸で「オメガ3系脂肪酸」の一種であるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)は必須脂肪酸と呼ばれています。
厚生労働省ではDHAおよびEPAの摂取目標量を1日1g以上、または1日90g以上の魚を摂取することを推奨しています。90gの魚は切り身1切れ程度の量ですが、日本人の魚摂取量は年々減少しておりなかなか摂取できていないようです。かくいうわたしも摂取できておりません…反省ッ!
いかがでしたでしょうか。ついつい食べ過ぎてしまうあなたもわたしも「目の健康のためだから」という理由があれば罪悪感が薄れるのでは?
味覚の秋、目の健康の秋、思うぞんぶん堪能しちゃいましょう!