突然の「クラッ」に注意!コンタクトレンズとめまいの関係

目の健康

突然の「クラッ」に注意!コンタクトレンズとめまいの関係

強い日差しが照りつける本格的な夏に、気をつけたいのが夏バテ。夏の日中に「クラッ」とめまいを感じることも少なくありません。
実は、コンタクトレンズとめまいには関係性があることをご存知でしょうか。

夏バテの「クラッ」の原因

夏バテの代表的な症状として挙げられる「めまい」。周囲のものが回って見える「回転性」、意識がふわっとして雲の上を歩いているような感覚に襲われる「非回転性」、立ちくらみのようにふらふらと倒れこみそうになる「平衝失調」と3つのパターンがあります。
「目がくらむ」「目がまわる」といった表現から目に原因があるように思えますが、めまいの主な原因は「身体バランスの崩れ」です。人間の平衡感覚は、全身の器官から送られた情報をもとに、脳が全身の神経に指示を出すことで維持されています。しかし貧血や疲労、夏であれば熱中症よる血流の悪化などにより脳のオペレーション業務に異常が発生すると、「めまい」として症状が現れます。

コンタクトレンズがめまいの原因?

めまいの主な原因は「身体バランスの崩れ」ですが、目に関係がないわけではありません。
熱中症でのめまいは、上昇した体温を下げるために血流が皮膚に集中し、顔から血の気が引いてしまう(血流が悪化する)ために起こります。同じように、血流を悪化させめまいを引き起こすのが肩こりや頭痛です。
パソコンの作業やスマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢をとり続けていると、首から肩にかけて筋肉が緊張し、肩こりや頭痛が起こりやすくなります。
そして肩こりや頭痛を起こす他の要因には「眼精疲労」があり、それにはコンタクトレンズの「度数」が関わっているのです。

眼精疲労が起こる理由

「目がかすむ」「目のピントが合いづらい」という症状が出る方は、コンタクトレンズの度数が合っていない可能性があります。
目は、カメラの「オートフォーカス機能」のように、見たいものに自動的にピントを合わせる力を持っていますが、視力が下がると目のピント機能が上手く働かなくなってしまいます。
コンタクトレンズは目のピントを度数によって矯正してくれるアイテム。レンズの矯正力を示す度数が合っていなければ、目はわずかなピントの狂いを調整しようとエネルギーを消耗し、眼精疲労につながってしまうのです。

度数が強すぎることで生じるめまい

コンタクトレンズの度数が強すぎる「過矯正」は、より直接的にめまいを起こしやすくする原因となります。
遠くのものが必要異常に大きく(近くに)見えたり、近くのものが小さく(遠くに)見えたりすることで、実際の位置との誤認が起こるため、脳が混乱しめまいを起こしてしまうのです。
視力に問題がない方がメガネをかけると「気持ち悪い」と感じるように、度が強いコンタクトレンズを装着すると、まるで酔っ払った状態のように視界がぐわんぐわんと歪んで見えます。これは過矯正によりめまいが生じている状態だといえます。
また、目に多大な負担をかけるため眼精疲労の原因にもなります。
コンタクトレンズは「度数が強いからよく見える」ということでは決してありません。自分の目にあった度数を選ぶことが重要です。

まとめ

めまいには、コンタクトレンズの度数が関係しています。めまいの原因すべてがコンタクトレンズというわけではありませんが、眼精疲労の症状に悩んでいる方はコンタクトレンズの度数が合っていないかもしれません。眼科や専門店で測定してみましょう。