コンタクトレンズの用語を理解しよう
用語解説
コンタクトレンズにまつわる用語には、普段聞き慣れないものも多くあります。この記事では、コンタクトレンズを選ぶ際に知っておきたい用語をご紹介します。
PWR(パワー)
「PWR」は、コンタクトレンズの度の強さ(度数)を示す数値です。数値が大きくなるほど度が強いことを意味します。
−1.00、−3.00、−4.75などと表示され、「+」は遠視用、「−」は近視用です。カラーコンタクトレンズを含む度がないレンズは「±0.00」と表記されます。
DIA(ダイアメーター)
「DIA」はレンズの直径を表す数値で、13.8、14.0、14.2、14.5 などと表示されます。製品毎に決められているケースが多いです。
BC(ベースカーブ)
コンタクトレンズの曲がり具合いを表す「BC」。数値が大きくなるほどカーブはゆるやかになります。目のカーブとコンタクトレンズのBCが合わないと、レンズのずれ、張り付き、などさまざまな弊害が出る可能性があります。
事前に眼科で目のカーブを測定し、最適なカーブ値のコンタクトレンズを選んだうえで、実際の装用感を確かめましょう。
EXP(エクスパイヤード)
「EXP」は開封前のレンズの使用期限を表示しており、未開封の状態なら記載されている年月までレンズを保存可能です。開封している場合は、期限までは利用できないので注意が必要です。
含水率
ソフトコンタクトレンズにどれだけの水分が含まれているかを数値化したのが「含水率」です。含水率が50%を超えるものが「高含水コンタクトレンズ」、50%を下回るものが「低含水コンタクトレンズ」になります。
水分を含まない非含水性のソフトコンタクトレンズもありますが、現在日本国内では流通していません。また、ハードコンタクトレンズは素材にまったく水分を含まないため、含水率という概念はありません。
酸素透過係数と酸素透過率
コンタクトレンズは、素材と厚みによって通過できる酸素量が変わります。コンタクトレンズの素材が持つ酸素を通す能力を示す数値が「酸素透過係数」で、酸素透過係数をレンズの厚みで割った数値が「酸素透過率」。コンタクトレンズを選ぶ際は、酸素透過係数ではなく、厚みも考慮している酸素透過率を目安にするのがおすすめです。
酸素透過率はあくまで新品の状態での数字です。コンタクトレンズの酸素透過率は、日々使用するうちにレンズの汚れやレンズの劣化によって変わってしまうということを覚えておきましょう。
まとめ
コンタクトレンズには独特の用語が数多く存在します。知らずに使用することで、思わぬ目のトラブルを招くことも。分からない用語はインターネットなどで調べて、それでも不明瞭であれば眼科医に相談することが最も安心です。