涙のヒミツ
乾燥を防ぐには涙!涙!!涙!!!
みなさんこんにちは。潤ヒトミです。
なんだか冷え込みが厳しくなってきました。今年ももうすぐ終わりですね。
年の瀬を感じるころに気をつけたいのが乾燥です。肌の乾燥はもちろん、瞳の乾燥にも気を配りたいところ。
そんな乾燥に有効なものが“涙”です。実は涙には優れた効果が盛りだくさん!
そこで今回は涙の秘密をレクチャー。涙は女の武器だけではないのです!
涙は最高の点眼薬?
みなさん、涙ってどんな味か知っていますか?
…そうです。しょっぱいのです。
このしょっぱさは塩分からきているのですが、塩分の主な成分はナトリウムです。このナトリウムがしょっぱい味の秘密です。
涙にはナトリウムの他、カリウムなどの電解質が溶け込んでいますが、その他にタンパク質や抗菌作用がある成分が全体の2%ほど含まれています。
「たったの2%?」
と思うかもしれませんがこの成分が感染症やアレルギーを防ぐ有効な点眼薬の役割をはたしているのです。
実はこの涙に近い点眼薬を開発するのはなかなか困難で、完璧に近い点眼薬はまだ開発されていないようです。
自分の体から分泌される涙が一番の点眼薬というのは、改めて人体のメカニズムの凄さを感じますね。
涙のメカニズム
涙の凄さを十分レクチャーしたところで、涙のメカニズムについてレクチャーいたします。
涙の主な成分は水・油・ムチンになります。
水と油は聞きなれた言葉ですが、ムチンはあまり聞かないですね。
ムチンを簡単に説明すると涙を瞳にとどめるノリ、のような存在です。
角膜の表面は基本的に水をはじく性質をもっています。
ですが、先にレクチャーしたように、涙には有効成分が盛りだくさん。
はじいてしまっては困る!というわけです。
ムチンはその有効成分を瞳に留めておくためにネバネバとした性質を持っているのです。
ちなみに油は水分の蒸発を防ぐ役割を持っています。
瞳を潤す水分を油が包み込み、ムチンが瞳に水分を留める。
まったく無駄のないフォーメーションです。
涙バンザイ!
涙の掃除は何秒間?
涙はどこから流れてくると思います?
眼の下からあふれ出る?上から流れ落ちてくる?
答えは上まぶたの外側にある器官「主涙線」で涙が作られ流れ落ちてきます。
あれ?でも涙は泣いた時には瞳から流れでてきますが、普段はどこに流れているのでしょう?
涙は涙点という穴から鼻の中に排出されていくのですが、排出される際に眼の表面のゴミを取り除き、さらに瞳に有効成分を補給しながら流れ落ちているのです。
ドライアイの予防には瞬きが有効!とコンタクトレンズ講座でもレクチャーしましたが、
瞬きするたびに掃除&補給をしていたのですね~
納得!
瞬きするたびに「掃除されている」「有効成分が行きわたっている」と考えると瞬きしたくなってきませんか?
上手に涙を分泌させて、瞳の潤い保ちましょう!