動物とコンタクトレンズ
動物の目の仕組みって?
みなさんこんにちは。潤ヒトミです。
わたしは1日交換タイプのコンタクトレンズを使っていますが、みなさんはどのタイプのコンタクトレンズを使っていますか?
1日使い捨てタイプ? 2週間交換タイプ? 1ヵ月交換タイプ? それともカラーコンタクトレンズ?
いろいろなタイプのコンタクトレンズが発売されていますが、動物用のコンタクトレンズがあるって知っていますか?
もちろん、自分ではつけられないでしょうが、いったいどんなコンタクトレンズなのでしょうか?
そこで今回は、動物の目の仕組みと動物用コンタクトレンズについてレクチャー。
動物にはどんな視界が広がっている!?
人より視力が良いのはどの動物?
それではまず、動物の視力についてレクチャーします。
人間を比較対象しますと、人間より視力が良いとされているのは鳥類と言われており、特に、ハヤブサ、タカは優秀で人間の数倍の視力があるそうです。
空から地上の獲物を一直線に捕らえる映像を見たことがあるでしょうか?
自身が高速で移動するので動態視力が優れていて、空中からでも地上の獲物を捕らえられるというわけです。
人間と同等の視力を持つ動物は、猿、ライオン、虎、馬、鹿などが挙げられ、ペットとして飼われることが多い犬、猫は人間よりも視力は劣ります。
人間が赤・青・緑の三色の光を感受するのに対して、犬は赤・緑の色を認識できず、人間と色の見え方がだいぶ違います。
視力も0.2~0.3と弱く、3メートル以内のものしかハッキリと見えないそうです。
猫も人間の10分の1程度しか視力がなく、6メートル以内のものがハッキリ見える程度です。
わたしたちが犬や猫の顔を見て「カワイイ~」と言っていても、犬や猫から見るとわたしたちの顔はぼやけて見えているかもしれませんね。
動物の視野はどれぐらい?
動物の視力についてレクチャーしましたが、視野はどこまで広がっているのでしょうか?
またまた人間を比較対象にしますが、人間の視野は180度ほどです。
両腕を広げてみると自分の視野を確認しやすいのではないでしょうか。
先ほど犬と猫の視力の例を挙げましたが、犬の視野は220~290度と幅広く、危険を察知する能力に長けています。
猫は約200度と、犬ほどではないですが人間よりも広い視野を持っており、なにより猫には「夜目」という他の動物にはない抜群の能力を持っています。
犬は動物の中でもかなり広い視野を持っていますが、そんな犬の視野を上回るのが“馬”です。
馬はパノラマビジョンのように約360度の視野を持っていると言われています。
よく「馬の後ろに立つと蹴られる」と言いますが、馬は気配で察知しているわけではなく、ちゃんと真後ろまで見て攻撃をしているとのこと。
広い草原で外敵から身を守るために、広い視野を持っているんですね。
そんなほぼ360度の視野を誇る馬ですが、たった一つ死角があります。
それは中央の部分。
目と目が離れているので、中央の部分がちょうど死角になってしまうのです。
馬が歩きながら下を向くのは、足元を確認しながら歩いているからだそうです。
動物用コンタクトレンズとは?
それでは動物の視力、視野についてご理解いただいたところで動物用コンタクトレンズのお話をさせていただきます。
実は、動物用コンタクトレンズの正体は視力矯正用ではなく、角膜などの病気を患ってしまった場合に保護する目的のもの。
治療中の角膜を保護し、眼病の悪化を防いでくれるそうです。
特に犬などは高齢になると「白内障」という病気にかかりやすくなりますが、コンタクトレンズによる治療が有効的なのだそうです。
現在も動物用のコンタクトレンズ開発は盛んに行われており、近い将来、動物用視力矯正コンタクトレンズが発売されるかもしれません。
「あら~あなたのワンちゃん1日使い捨てタイプ?」
「そうなのよ~よく見えるようになって元気いっぱいだわ」
な~んて会話が飼い主同士でされるかもしれませんね。
しつけに「コンタクトレンズ!」が追加されるかもです!