金魚で納涼いかがでしょう
新たな夏の風物詩 「アートアクアリウム」
新たな夏の風物詩として昨夏、50万人の来場を記録したイベントをご存じでしょうか?
和をモチーフとした水中世界(アクアリウム)に、LEDライティングやプロジェクションマッピングなど最新の演出技術を施した新感覚の水中アート展覧会「アートアクアリウム2014 江戸・金魚の涼&ナイトアクアリウム」。
なんとも涼しげなタイトルです。
「涼しさ」と「日本美」を体感できるということで、ここはひとつ“涼”を求めてイベントに突撃してきます!
待ってて金魚ちゃん!
大量の金魚グッズがお出迎え
会場である東京・日本橋三井ホールのエレベーターを上がっていくと、なにやら赤い物体が目に入ってきます。おおっ!エレベーターを上がった先には大量の金魚グッズが!
さらに金魚をモチーフにしたドリンクやゼリーなど会場外は金魚尽くし!
金魚グッズも気になるところですが、まずはイベント会場に向かいます。
会場は薄暗く、おそるおそる足を運んでいくと、なんだか人だかりの向こうに光が見えます。
人だかりの先には雪洞(ぼんぼり)に見立てたアクアリウムが立ち並んでいました!
雪洞風のアクアリウムの中で金魚が悠々と泳いでいて、なんとも幻想的な雰囲気。
「…」
言葉も出ず見とれていると、照明の色がゆっくりと色鮮やかに変化し、幻想的な雰囲気をさらに醸し出し、周りのお客さんから感嘆の声があがります。
その先に目を向けると、円柱状の水槽が立ち並ぶブロックがあります。
こちらは金魚を「上から見て楽しむ」ための作品で、水面が波立たない工夫が施されていて、じっくり金魚を鑑賞できるということ。
確かに水面が波立たないのでクリアに金魚を上から見ることができます。
驚かされるのは金魚の種類。
よ~く見ると水槽内の金魚は全部種類が違います。それもそのはず、この会場には約5000匹の金魚が用意されていて、その中には希少な種類の金魚もいるとのこと。
お祭りの「金魚すくい」の金魚をイメージしていましたが、見たことのない金魚の美しさに圧倒されまくりです。
通路を抜けて広いブースに出ると、ネオン光線とアクアリウムでまるでクラブ会場のよう。
着物の柄を、生きた金魚と3Dマッピングで表現した「キモノリウム」や特殊な構造をした水槽「パラドックスリウム」など今まで見たこともない作品が目白押し。
金魚とアクアリウムの組み合わせってオモシロッ! と感心して会場を回っているとついに発見しました!
今回の目玉作品「大奥」を!
計算された巨大オブジェ「大奥」
「大奥」と名付けられた、幅約3メートルの巨大金魚鉢が立ち並ぶ巨大オブジェクトは、金魚を愛でる文化が根付いた江戸の象徴である「大奥」を表現しているとのことです。
間近で見てみると、まずその巨大さに圧倒されてしまいますが同時に、艶やかな雰囲気を感じます。
艶やかさを感じるのは、巨大金魚鉢の中を優雅に泳ぐ金魚、上から絶え間なく注ぎ落ちる水、変化するアクアリウムの照明など計算された効果の賜物でしょうか。
この艶やかさ、まさしく「大奥」です! 金魚に色気を感じてしまいます。
夜の「ナイトアクアリウム」
雰囲気に酔いしれながら出口に向かうと、バーカウンターが設置してありました。
こちらのアートアクアリウムは夜19時から「ナイトアクアリウム」と名前が変わり、昼間とは演出が変わり、アルコールを提供するイベントになるそうです。
アルコールドリンク片手にアクアリウムに浮かぶ金魚を眺めるのは、大人のエンターテイメントの神髄でしょう。
土曜・祝前日には、豪華アーティストのライブやDJパフォーマンスもあり日本橋の夜を個性豊かに彩ります。
2004年に開催され累計入場者数が300万人を突破したアートアクアリウム。優雅に泳ぐ金魚の姿を見て納涼してみませんか?