「カラコン」の危険性と法整備
カラーコンタクトレンズについて
「カラコン」は「カラーコンタクトレンズ」の略で、一般的にはコンタクトレンズに色や模様がついたものを指します。
着用することで瞳の色や模様を変え、顔の印象を大きく変える事ができます。猫の目のようなカラコンや、外国人の瞳を模したカラコンなど、ファッションモデルが使用していることも手伝って、若い世代の需要が年々高まってきています。
カラコンの危険性
度が入っていないカラコンは流通してしばらくはファッションアイテムとして、つけまつげやウィッグなどと同じ「雑貨」として取り扱われていました。
しかし、明確な基準や法律に従った手続きを取ることもなく販売されていました。
そのため、だんだんと粗悪なカラコンも出回るようになり、その中には目に着用するものとしての品質を満たしていない製品も流通するように。
粗悪なカラコンをつけたことで角膜炎、角膜剥離などの障害が報告されるようになり、安全基準を満たしていないカラコンが流通している事態は、きわめて危険な状態ではないか、という声があがるようになります。
カラコンの法整備
事態をうけ厚生労働省は2007年にプロジェクトチームを立ち上げ、カラコンの法整備を行い、2009年に「度の入っていないカラーコンタクトレンズを医療機器とする」という規制を発表。薬事法で品質や販売方法が設定されました。
その結果、品質の管理されたカラコンが市場に流通するようになり、被害件数は減少の傾向にあります。
ですが、現在も個人が取り扱っているような、国内で承認を得ていないカラコンが流通している可能性は十分にあります。価格があまりに安い、販売元がわからないなど、購入する際は注意が必要です。