カラーコンタクトレンズの歴史。危険という噂は本当?

豆知識

カラーコンタクトレンズの歴史。危険という噂は本当?

ファッションコーディネートに一役買ってくれるカラーコンタクトレンズ。その最大の魅力はなんといっても、豊富な色やデザインで気軽にオシャレな目元を演出できること。「もうカラコンなしじゃ外出できない」という方も多いのではないでしょうか。
オシャレの定番となったカラコンですが、いつから流行し始めたかご存知ですか?今回は、カラーコンタクトレンズの歴史と気になる安全性について解説していきます。

カラーコンタクトレンズの歴史

10~20代の女性を中心に人気を集めるカラーコンタクトレンズ。近年では、瞳の色を変え顔の印象をガラリと変えてくれるアイテムとして、女性だけではなく男性も使用しています。
ここからはカラーコンタクトレンズの歩みを、1990年代、2009年、そして現在の3つの時代に分けてご紹介します。

1990年代にカラコンの普及が始まる

カラーコンタクトレンズの普及が始まったのは1990年代、使い捨てタイプのコンタクトレンズが販売されるようになってからです。
最初は一般の方で使用している方はあまりおらず、一部の芸能人の方や歌手の方がオシャレのためのアイテムとして使用していました。芸能人が使用することで注目を集めたカラーコンタクトレンズは、次第に一般の方にも浸透し始めます。
しかし問題が発生。視力矯正用のカラーコンタクトレンズは薬事法の規制対象にされており品質の管理がされていましたが、オシャレ用のカラーコンタクトレンズは「雑貨」として認定されていました。つまり、気軽に販売、輸入できるような状態にあったのです。
雑貨といえどもコンタクトレンズは目に入れるもの。十分な品質検査がおこなわれていないカラーコンタクトレンズが普及し、それにともない目のトラブルも急増していきました。

2009年、オシャレ用カラコンは医療機器へ

2009年にはオシャレ用の「度なし」カラーコンタクトレンズも『高度管理医療機器』(心臓ペースメーカーと同じ扱い)として厚生労働省の承認が必須となりました。
ひと昔前は高価なアイテムだったカラーコンタクトレンズですが、この頃には大分お手頃に購入できるようになりカラーバリエーションも豊富に。シーンに合わせて使用できるカラーコンタクトレンズは女性にとってオン・オフを使い分けるアイテムとなり、世界中で使用されるようになりました。

現在は多種多様なカラコンがラインナップ

現在のカラーコンタクトレンズは瞳のカラーを変えるだけではなく、瞳を大きく見せるものから、瞳の輪郭をはっきり見せるものまで多種多様。中でも、仕事中につけていても不自然に見えない、さりげない変化をもたらす派手すぎないタイプが大人の女性から支持を集めているようです。
一方、ナチュラルテイストとは逆の路線ですが、キャラクターがデザインプリントされているカラーコンタクトレンズも発売されています。
女性のファッションアイテムとしてすっかり定着したカラーコンタクトレンズ。派手めのカラーを楽しむのもよし、さりげない変化を楽しむのもよしです。

カラコンは危険?

「カラコンをつけると失明する」といった物騒な噂もあるようですが、そんな事実はありません。
ただ、2009年以前は粗悪な商品が出回っていたというのは事実です。度の入っていないカラーコンタクトレンズは2009年まで雑貨として扱われていたため、医療機器の承認が必要なく安易に製造できました。現在では、安全で品質の管理されたカラーコンタクトレンズが流通しているので安心してください。
もうひとつの原因として、使う側の意識の問題もありました。若い女性を中心に流行したこともあり、当時は「何日もつけっぱなし」「友達とコンタクトレンズを共有」「使用期限は守らない」など、無茶な使い方をする方もたくさんいました。こんな使い方をしていると、どんなに品質が良くても目に悪影響を与えてしまいます。
もちろん現在も、国内で承認を得ていないカラーコンタクトレンズが流通している可能性は十分にあります。価格があまりに安い、販売元がわからないなど、怪しい商品は避けてください。購入する際は注意が必要です。

まとめ

「もっと目を大きく見せたい」「瞳をクッキリ見せたい」という女性の理想を叶えるカラーコンタクトレンズ。気軽に使えるようになったとはいえ、使用方法を守ってケアをしっかりしないと、思わぬ目のトラブルを引き起こします。瞳の健康を守ったうえで、オシャレを楽しみましょう。