コンタクトレンズデビューからしばらく経つと、クリアな視界を楽しめるコンタクトレンズをつけていることが生活の中で当たり前の行為となってきます。
コンタクトレンズに慣れるにつれて、当初は気をつけていたことや守っていたことを忘れがちに。コンタクトレンズのルールは守らないと、大変なことになってしまいます。
また、1日使い捨てタイプや、2週間、1ヶ月交換タイプなど使用期限が異なるものや瞳の色を変化させるカラーコンタクトレンズなど、コンタクトレンズには実にさまざまな種類があり、色々試してみたくなりますが、友達に「ちょっと貸して」とはできません。コンタクトレンズの貸し借りはとても危険な行為です。
今回は、コンタクトレンズを付け始めて間もない方がついやりがちな2つの行為のリスクについてご説明します。

 

【購入前の注意事項】
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。使い方のルールをしっかり守らなければ、深刻な眼障害などのトラブルにつながります。コンタクトレンズを購入する際には、必ず眼科を受診し、医師の診断のもとでご使用ください。

寝る前にコンタクトレンズを外して!

コンタクトレンズを外さないで寝てしまうと、朝目覚めた時に目が乾燥して大変なことになってしまうことがあります。
目を閉じていれば常に涙で潤っているようにも思えますが、涙は瞬きをしたときに分泌されるもの。パソコンやスマートフォンを長時間使用しているとまばたきの回数が減りドライアイの原因になるのと同じことが起きるのです。
また、目を閉じていると涙が分泌されないだけでなく、酸素の透過量も減少し、さらなる目の乾燥につながってしまいます。
気をつけたいのが旅行先での外し忘れ。コンタクトレンズを外すことは生活習慣になっているので、「歯を磨き終わったら外す」「入浴後に外す」などサイクルができていることが多いですが、旅行など普段の生活と違うリズムで1日を過ごすと、コンタクトレンズを外すということが頭からすっぽり抜けてしまうことがあります。旅行先では早めにコンタクトレンズを外してメガネに変えておいたほうが安全かもしれません。

出産時にはコンタクトレンズを外す?

出産時にコンタクトレンズは装用できるのか、その答えは病院によって異なるようです。とはいえ、出産時の身体にかかる負担や緊急時のことを考えると外しておいた方が無難でしょう。
タオルで汗を拭くときにコンタクトレンズがずれる可能性もあり、汗が目に入ってしみることも。いきんだときに目に力が入って、コンタクトレンズがずれて不快に感じたり、急に視界が変わって混乱したり、出産時にはどんなトラブルが起きるかわかりません。
すぐに生まれた赤ちゃんを見たいと思うのは当然です。出産後すぐにコンタクトレンズを装用するのは難しいので、メガネを用意して助産師さんに渡しておくことをおすすめします。
スペアメガネを持っておくと何かと便利ですので、持っていない方は検討してみてはいかがでしょうか。

伝統芸能の「能楽」でコンタクトレンズを外す理由

ここで豆知識をひとつ。日本の伝統芸能のひとつ「能楽」では、多くの演者がコンタクトレンズを外してから舞台に上がります。
能の舞台は、この世とはことなる別の世界が現れる場所と考えられていて、そのため現代社会の事柄を持ち込むことは避けるということが理由のようです。アクセサリーや指輪、腕時計などの装飾品はもちろん、メガネも外します。コンタクトレンズは客席から見えませんが、舞台に上がる上での気構えとして外す方が多いようです。
単に舞台上の決まりや見た目の配慮にとどまらない、プロの心構えを感じるエピソードではないでしょうか。もちろんお客様が外す必要はないので、安心して舞台を楽しんでください。

新品でもコンタクトレンズの貸し借りはNG

コンタクトレンズは目に直接つけて使用する高度管理医療機器。洗浄済みや、たとえ新品であってもコンタクトレンズの貸し借りは大変危険です。
コンタクトレンズは度数はもちろん、材質、ベースカーブ、サイズなど細かな違いがあります。ご自身の目に合わないコンタクトレンズをつけることで、目のゴロゴロ感や充血など思わぬトラブルが生じる恐れがあります。
新しいコンタクトレンズを試したいときは、必ず眼科医に相談してください。

 

コンタクトレンズの貸し借りが多い年代は?

「コンタクトレンズの貸し借りをしたことがある」というアンケート調査で、1番多かったのが中高生だったというデータがあります。
この背景には、カラコンの普及があると推測できます。いまや女子にとってマストアイテムとなったカラコンは、中学生、高校生にも大人気です。そのファッション性の高さから、アクセサリー感覚で気軽に貸し借りをしてしまうようです。
繰り返しになりますが、コンタクトレンズは高度管理医療機器です。カラコンであっても取扱いには十分注意しなければなりません。お子様がコンタクトレンズを使用する際は、大人が責任をもって使いかたを教えるようにしましょう。

コンタクトレンズの購入に関するアドバイス

コンタクトレンズを購入する際のアドバイスをお伝えします。
まず眼科で検査をして、自分にはどんなコンタクトレンズがあっているのか、知ることが重要です。検査を受ける際には、眼科医にコンタクトレンズを使用する目的を可能な限り伝えましょう。
「コンタクトレンズで視力の矯正をしたい」というのはもちろんですが、「視力の矯正と瞳を大きく見せたい」「スポーツのときだけ使いたい」「車の運転をするときにだけ使いたい」など目的はいろいろあります。
また、1日の装用時間の目安や予算感なども伝えると、より自分にあったコンタクトレンズをおすすめしてくれることでしょう。

まとめ

コンタクトレンズを使い始めたころは「寝るときには外す」「貸し借りはしない」と誓っていても、慣れてくると「今回だけならいいかな」と思ってしまう時があるかもしれません。そんなささいな気の緩みが、目の思わぬトラブルにつながります。
コンタクトレンズの使用のルールを守って、目に異常を感じたときはすぐに眼科に相談することが、快適なコンタクトレンズライフの第一歩となるでしょう。