暑くなってくるとよく聞く「夏バテ」。さまざまなストレスが原因で体調を崩してしまう夏特有の症状です。
夏バテは、瞳にも起こることをご存知ですか? 夏のストレスによって瞳がダメージを受け、場合によってはコンタクトレンズが使用できなくなってしまうことも。
今回は、夏に気をつけたい瞳の夏バテについてレクチャーします。

生活習慣の乱れが瞳のストレスに

灼熱の暑さにより、じっとしているだけでも体力を消耗する夏。体力面ではもちろん、精神的にもストレスを感じる季節です。瞳がストレスを受けると、涙をうまく分泌できず瞳が砂漠のように乾く「ドライアイ」の間接的な原因になることがあります。
涙の分泌は、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きによって調整されています。ストレスを感じると、交感神経の作用によって涙の分泌量が少なくなり、まばたきの回数も減っていきます。反対に、リラックスしているときには副交感神経の作用によって涙の分泌が増え、眼が潤いやすくなります。
自律神経の乱れには、不規則な生活が関係しています。夏休みにエアコンの効いた部屋で夜ふかしするなど、生活習慣の乱れによるストレスが涙の分泌を抑え、ドライアイを招く要因になるのです。
眼はとってもデリケートな器官。ちょっとした体調の変化が思わぬ影響をおよぼすことがあります。夏休みであっても、規則正しい生活を心がけましょう。

エアコンの使いすぎには要注意

夏の猛暑対策に欠かせないエアコンは、使い方次第で「ドライアイ」の直接的な要因になります。
たとえばオフィスで仕事をしているときにエアコンの風をダイレクトに受ければ、瞳も当然乾燥します。ただでさえ長時間のパソコン作業などでまばたきの回数が減りやすい仕事中に、冷風を直接浴びればドライアイへの道のりがぐっと縮まってしまいます。
送風の向きを工夫して、エアコンの冷気が直接当たらないようにするほか、温度・湿度の下げすぎにも注意しましょう。また、パソコンの画面を長時間見続けないよう、適度に休憩を挟んでください。

紫外線も瞳のストレス要因

瞳にストレスを与える要因には「紫外線」もあげられます。紫外線と聞くと肌へのダメージが思い浮かびますが、実は瞳もダメージを受けているのです。
紫外線は大きく「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3つに分類されます。わたしたちに最も悪い影響を及ぼすUV-BとUV-Cは地球に届く前にオゾン層に吸収されてしまいますが、UV-Aと、その100~1,000倍のエネルギーをもつUV-Bの一部(約3%)は、オゾン層を通過して降り注いできます。
UV-Aは主にシワやたるみなど肌老化の原因とも言われている紫外線で、UV-Bは肌の表面に作用し、赤く炎症を起こして日焼けの原因となります。
紫外線の瞳への影響は、眼に痛みを感じる「光過敏症」や、眼の充血や炎症などを起こす「紫外線アレルギー」などが挙げられます。
特に紫外線アレルギーは近年増えており、多くの場合、皮膚の湿疹やかゆみなどの症状が現れます。瞳にも炎症や充血、流涙、羞明感などの症状がみられる場合があります。
肌は日焼け止めクリームなどで、瞳はUVカットのサングラスや帽子などで紫外線をガードしましょう。サングラスはコンタクトレンズを使用したまま気軽につけ外しができ、ファッションアイテムとしてもアクセントになります。アレルギーのような症状が気になる方は眼科医で検診を受けるのはもちろん、サングラスから試してみるのもおすすめです。

瞳の夏バテを解消しよう!

夏の瞳へのストレスを緩和する方法をいくつか紹介します。どれも簡単にできるのでぜひお試しください。

首筋を冷やす

エアコンの使いすぎによるドライアイを防ぐには、物理的に身体を冷やすことが有効です。おすすめは、濡れたタオルなどを首筋にあてる方法。適度なひんやり感で体も心もリフレッシュできます。
また就寝時には、枕カバーの下にジェル状の冷却パットなどを置いて、首筋を冷やすのもいいでしょう。全身が気持ちよくクールダウンされ、眠りやすくなります。エアコンが効きすぎて体が冷え切ってしまうことも防げます。

腹式呼吸で簡単リラックス

眼の緊張はドライアイの原因のひとつ。緊張を解すためにもゆっくりと深い呼吸をするように心がけてください。より深く緊張を解きほぐすためには「腹式呼吸」がおすすめ。オフィス、通勤時、自宅とどこでもできるので、意識的に取り入れましょう。

旬の食べ物でリラックス

美味しいものを食べると、副交感神経が優位になってリラックスし、前向きな気持ちになるといわれています。
夏に積極的に摂りたい食べ物は、ビタミンB1を多く含む豚肉、ウナギ、豆類など。野菜では、ビタミンたっぷりのトマトや水分を多く含むキュウリ、ナスやピーマンなど。これらを効率よく食べるメニューとして、夏野菜のカレーがおすすめです。栄養価はもちろん、香辛料が体に元気を与えてくれます。

まとめ

眼はとてもデリケートな部位です。体調の変化、体調不良など、直接眼に関係がない症状でも、体力の低下などによりアレルギー反応を引き起こすことがあります。
体力の低下は体の様々な不調の原因になりますので、しっかりと夏バテ対策をおこないましょう。