視力矯正の機器として、現在主に使用されているのがコンタクトレンズとメガネ。それぞれに一長一短があるので、うまく使い分けることが大切です。
今回はメガネの歴史からコンタクトレンズの最新情報まで紐解き、より良い活用法について考えます。

古くから使われてきたメガネ

メガネの歴史はコンタクトレンズよりも古く、中国やヨーロッパでは13世紀ごろから使用されているとされ、書物や絵画の中にも登場しています。「レンズ」ということだけに着目すると、なんと紀元前700年ごろから使用されていたとのこと。視力補正のためではなく、太陽熱を集めるために使用されていたようです。
日本史にメガネが初めて登場したのが1551年、かの有名なフランシスコ・ザビエルから山口県の藩主に献上されたとされていますが、そのメガネは現存していません。諸説ありますが、現存する最古のメガネとして、徳川家康がかけていたメガネが久能山東照宮に保管されています。
テレビの時代劇でメガネをかけた町人が登場することもありますが、江戸時代中期以降は「メガネ」という言葉が一般に浸透し、広く知られていたそうです。

コンタクトレンズの歴史

コンタクトレンズは1500年代初頭にイタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチが発案したと考えられていますが、最初の開発者はスイスの眼科医オーゲン・フィックだとされています。
そしてコンタクトレンズの実験について記した、オーゲン・フィックの著書「Einekontactbrille」という題名が「コンタクトレンズ」の名前の由来になりました。今から約120年前のことです。
1930年代以降になると、プラスチック素材のコンタクトレンズ、いわゆるハードコンタクトレンズが次々と開発されます。
ソフトコンタクトレンズはチェコの発明家オットー・ウィフテルレが1961年に開発し、1971年に販売が開始。日本では1972年に販売の許可が下りました。

最先端をいくコンタクトレンズ

約120年前に登場したコンタクトレンズですが、その後、コンタクトレンズはより便利に、より快適に使用できるよう改良されてきました。最近ではSF映画に登場するような、驚きの機能を持つコンタクトレンズの開発が進んでいるようです。

コンタクトレンズ型液晶ディスプレイ

ベルギーで開発されている、目にはめられるコンタクトレンズ型の液晶ディスプレイ。漫画やアニメで目がお金のマークになったり、ハートマークになったりする描写がありますが、まさにあのイメージです。将来的には目に直接装着できるサングラスや、レンズ上に地図やメールを表示させるなど、近未来的な構想があるようです。
開発段階で発売までは時間がかかるとのことですが、目にいろいろな映像が流れていく様を想像するとワクワクしますね。近い将来、最新ファッション事情が変わるかもしれません。

カメラセンサーを内蔵した「スマートコンタクトレンズ」

目のまばたきだけでカメラのシャッターが切れる超ハイテクコンタクトレンズを開発している企業がグーグルです。コンタクトレンズ表面に超小型カメラとセンサーを埋め込んだハイテク技術の特許を出願していることがグーグルから発表されています。
このスマートコンタクトレンズは光、色、顔、動き、さらには特定の物体も検知できるセンサーをレンズに内蔵すると仮定されており、たとえば装着者が交通量の多い道路に向かっていることを検知すると、その方のスマートフォンに警告音を鳴らすよう伝えるなど、さまざまな生活のサポートが考えられているということです。
グーグルはすでに「グーグルグラス」というメガネ型の情報端末の製品を販売しています。「スマートコンタクトレンズ」の発売もそう遠くはないのかもしれません。

医療機器としてのハイテクコンタクトレンズ

スイスの大手医療品メーカーとグーグルが共同で開発しているのが、糖尿病患者のための医療用コンタクトレンズです。無線チップとセンサーを搭載し、糖尿病患者の涙から血糖値を測定するという機能を持っているそうです。血糖値の上下に合わせてアラートを発してくれれば自己管理が容易になり、改善の大きな手助けになるかもしれません。
また、スイス連邦工科大学が開発するハイテクコンタクトレンズは、ウィンクすることによって目の倍率をズームしてくれる機能を持つという、スパイ映画に登場しそうなコンタクトレンズ。視力障害に悩む方たちへ向けた製品として開発がスタートしたそうですが、実現すればさまざまなシーンでの活躍が見込めると、世界中から注目されています。

コンタクトレンズとメガネ、どう使い分ける?

メガネの利点は、目に直接触れることがなく、付けはずしが簡単ということ。レンズが汚れたときも簡単に拭くことができます。
たとえば休日どこにも外出しないのであればメガネで過ごしたり、家に帰ったらすぐにコンタクトレンズを外してメガネに替えたり、メガネで目の休息タイムを作ってみてはいかがでしょうか?
特に帰宅後すぐにコンタクトレンズを外すのは「つけたまま眠ってしまう」予防にもなるので、ぜひ習慣化してみてください。

ケースの意外な活用法

メガネケースやコンタクトレンズケース、実は意外な使い方ができるのです。
メガネケースはその形状と大きさから「小物入れ」として利用する方が多いのだとか。ちょっとしたアクセサリーや細かい物を収納するのにもぴったりです。短くなった鉛筆を入れるペンケースとしても使用できます。
コンタクトレンズケースは保存液を入れるので、液体が漏れない仕組みになっています。その性能を活かして、旅行などの携帯用に少量の化粧品を入れるのはいかがでしょうか。ちょっとした旅行やお泊りの時に必要な分だけ入れておけば荷物が少なく済みます。液漏れする心配もなく、壊れにくいので持ち運びも安心です。自己責任でお試しください。

※他の用途で使用したコンタクトレンズケースは、コンタクトレンズケースとして再びご使用いただく事はできませんのでご注意ください。

まとめ

メガネとコンタクトレンズにはどちらにも利点があり、使い分けるのもひとつの手。ご自分のライフスタイルに合わせて使い分けましょう。