コンタクトレンズの使用期限を守って安全・快適に
はじめてコンタクトレンズを利用する方
コンタクトレンズは使用方法さえきちんと守れば、危険性はほとんどなく快適に日常を送ることができます。それでも、後を絶たないコンタクトレンズのトラブル。原因は「使用方法を守らなかったから」ということがほとんどです。
今回の記事は、コンタクトレンズの使用期限について。「ちょっとだけなら過ぎてもいいだろう」と思っていませんか?
コンタクトレンズの使用期限は絶対守って
2週間交換タイプなら2週間、1ヶ月交換タイプなら1ヶ月と、コンタクトレンズには使用期限が決まっています。
2週間交換タイプは、14日間使えるタイプではなく、容器を開封してから2週間経ったら新しいレンズに交換する必要があるタイプのこと。「使ったり使わなかったりするから、もったいない」「まだ使えそうだから」と思いがちですが、コンタクトレンズは高度管理医療機器。レンズやケア用品の使い方を誤ると、思わぬトラブルにつながります。
使用期間が長い1ヶ月交換タイプなら、開封日を忘れないようスマートフォンのカレンダーやコンタクトレンズケースに記録するなどの工夫を。
再使用する際には、必ず「こすり洗い」をしてから装用してください。こすって洗わないと汚れを落とせません。
1日交換タイプは、「1日」の使用期限はもちろん守るべきですが、使用回数が「1回」であることにも注意が必要です。
1日の中であれば何度もつけ外しができると思っている方はいませんか?基本的には1度外したら再使用はできません。2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプに比べてコストが高くなりがちですが、コストより眼の安全を重視してください。
ソフトコンタクトレンズはケースに入って保存液に包まれているときは、「雑菌がついていない安全な状態」です。しかし、1度でも眼に装用すると、涙の分泌物、外部からのゴミやホコリ、指に付着した雑菌などが付着してしまう可能性があり、感染症などのトラブルにつながります。
2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプのように、こすり洗いをすればいいのではと思う方もいるかもしれませんが、大きな間違いです。1日交換タイプはこすり洗いをすることを想定していないので、レンズの厚みが薄い構造になっています。こすり洗いでレンズが破れてしまったことに気づかずに、再度眼に付けたら大変です。1日交換タイプは「1日1回」の使用を必ず守ってください。
目薬にも使用期限がある!
目薬にも使用期限があることをご存知ですか?使用期限が過ぎている目薬を使い続けると、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
開封済の飲料を想像してください。中身が空気にさらされ、長くはもちません。目薬も同様、開封後は劣化のスピードが早まります。目薬を開封する前に、パッケージに記載された使用期限をチェックしましょう。
また、目薬を開封したまま放置していると、細菌が混入してしまう可能性も。もし細菌が混入すると時間とともに増殖し、眼病の原因となることもあります。
眼のトラブルを防ぐためにも、目薬の使用期限と保存方法には注意が必要です。
使用期限の目安
目薬の使用期限は、未開封でおおむね「1年」程度、開封後は「1ヶ月」程度です。意外と短い、と感じた方もいるかもしれませんが、これは正しい保存方法で保管しておいた場合の使用期限。直射日光が当たる場所などに置いておくと、さらに短くなります。
正しい保存方法
冷蔵保存等の指示がある場合を除き、直射日光をさけてなるべく涼しいところで保管しましょう。しっかりとフタをすることはもちろん、専用の袋に入れるのがベストです。誤飲などを防ぐために、子どもの手の届かないところに置くことも大切です。
その他諸注意
医師の指示に従って、用法用量を守りましょう。他人に貸与したり、逆に借りたりすることも避けるべきです。使用期限を超過したものは、捨てるようにしましょう。
まとめ
コンタクトレンズは正しい使用方法とケアをして使用すれば、とても安全で快適な生活がおくれます。
今まで何のトラブルもなかったから大丈夫と思っていても、眼にトラブルが起きてしまってからでは後の祭り。使用方法と使用期限はきちんと守りましょう。