目元のシワを予防する、コンタクトレンズとスマホの使い方
ケア方法
年齢を重ねることでシワが増えたり深くなったりすることは当然ですが、目元のシワにコンタクトレンズやスマートフォンの使い方が影響する可能性があるのです。
この記事では、コンタクトレンズとシワにまつわる豆知識とシワ予防法について解説します。
眉間のシワ、いつできる?
眉間のシワは意識して作るものではなく、ほとんどが無意識に作られます。目が疲れているとき、遠くを見ようと目を細めたとき、考えごとをするときなどさまざまです。スマートフォンの画面を見るとき、小さい文字を見ようとして眉間にシワを寄せていませんか?
目が重い、しょぼしょぼするなど目の異変も、眉間のシワにつながっています。
日常的な習慣が目元のシワの原因に
ドライアイになると点眼薬を使用したり、眼精疲労になると目を細めたりこすったり、まぶたに触ったり動かしたりする機会が増えます。実はこれらの行為が、シワをつくる原因になってしまうことがあるのです。
目を閉じたり開けたりすると皮膚が収縮し、目元にシワができます。必要以上に目の周りの筋肉を動かすと肌に負担をかけてしまうのです。眉間のシワも同様で、シワを寄せれば寄せるほど、シワはどんどん深く刻まれていきます。「いつも不機嫌そう」「目つきが悪い」と言われたことのある方は、知らず知らずのうちに眉間にシワを寄せているかもしれません。
また、点眼薬を使用するときにまぶたを指で強く開くことも、まぶたに必要以上に負担をかけていることになります。
コンタクトレンズがシワをつくる?
コンタクトレンズの付け外しはある程度の慣れが必要ですが、必要以上にまぶたをひっぱっていませんか?毎日最低2回、まぶたを力強くひっぱることでダメージを積み重ねて、目元にシワを作る原因になってしまいます。
まぶたに優しく正しいコンタクトレンズの付け方、外し方を日々心がけることでシワ予防につながります。
また、コンタクトレンズの度数があっていないと、眉間にシワを寄せる原因になる場合があります。「なんとなくものが見づらいな」と感じたら要注意。瞳のピントを合わせようと無意識に目を細めたり広げたり、眉間にシワがよってしまいます。
老眼がシワの原因に?
コンタクトレンズやメガネの度数が合わず、眉間にシワを寄せてしまう原因のひとつが「老眼」です。加齢にともない眼の調節機能が衰え、近くのものにピントが合いにくくなる老眼は、近視や遠視とはまったく異なる症状で、誰にでも起こります。
ものを見るときは、目の中にある水晶体というレンズを膨らませてピントを合わせます。近くを見るときには水晶体が膨らみ、近くを見続けていると眼の筋肉は緊張したままで、視線を外しても急には緊張状態が解けない状態になります。この状態を繰り返しているとピント調節機能が衰え、近くのものが見づらくなる「老眼」症状になります。
最近ではスマートフォンやパソコンの使用による目の酷使により、20~30代の老眼予備軍が増えているといわれています。
特にスマートフォンは1日中触っていることも珍しくなく、近い距離で画面を見続けることになります。そうすると水晶体はピントを合わせるために膨らみ、眼の筋肉は常に緊張状態に。1~2日であれば問題ありませんが、1週間、1ヵ月、1年と続けば若い年代から老眼の症状が現れても不思議ではありません。
スマホ老眼の対策方法
スマホ老眼を防ぐために、手軽に取り組める対処法&ストレッチをご紹介します。
画面の文字を大きく、光量を下げる
スマートフォンには文字サイズの調整機能があるので、1段階文字サイズを上げましょう。最初は読みづらく感じるかもしれませんが、慣れると問題なく読めるようになり、目の疲れを軽減できます。
また、画面の明るさにも気を付けたいところです。少し明るいなと感じたら、迷わず光量を下げてください。明るさに慣れると眼がまぶしいと感じる感覚が鈍くなってしまいます。
指を使ったストレッチ
親指の爪に、好きな文字か視力検査で使うC(ランドルト環)を書いてください。書いた文字がはっきりと見える位置に腕を伸ばしてから、文字がぼんやりする位置にスライドさせます。1日2回、1回3セット行うと効果があります。
まとめ
目元のシワを防ぐには、「コンタクトレンズを正しく付ける」「コンタクトレンズの度数を調整する」「長時間のスマートフォンの使用を避ける」ことがポイント。コンタクトレンズの調整は定期的な眼科医による検診がもっとも確実かつ効果的です。自分でも気づかないうちに目にトラブルが起こっている可能性もあるので、3ヶ月に一度の検診をライフワークに付け加えてみましょう。
また、スマートフォンは可能な限り目から離して使用してください。そして長時間の使用にも要注意。1時間に最低5分を目安に目を休ませて、なるべく遠くのものを見るように。適度な目の休憩はドライアイ予防にもなるため、意識して休憩するようにしましょう。