花粉シーズンとコンタクトレンズ
今年もアイツがやってきた
びなざんごんにぢわ。潤ビドミです…
勘の良い方ならお気づきかもしれませんがわたし、花粉症です。
毎年毎年、この時期になると気分は憂鬱、鼻声涙声で「キーツ!!」と叫びたくなります。
花粉とコンタクトレンズについてはこちらのコンタクトレンズ講座でも何度か取り上げていますが、今年の花粉の状況はどんな感じなのでしょうか?
「昨年の花粉量の2倍!」「大量花粉到来!」などと物騒なうたい文句が並びますが、花粉なんかに負けないぞ!というわけでレクチャースタートです!
どうして花粉は毎年増える?
花粉到来でよく聞くキャッチフレーズが「今年の花粉は過去最大!」「去年の2倍!」などですが、本当に毎年毎年、花粉の飛散量は増えているのでしょうか?
結論から申しますと、春のスギ・ヒノキ科の花粉飛散量は昔に比べて増大している傾向にあります。
とある県の過去20年の花粉飛散量を例に見ると、1995年から2004年に計測した花粉の飛散量よりも、2005年から2014年に飛散した花粉飛散量の平均の方が上回っていたそうです。
「今年は花粉が少ない」という年でも過去の飛散量に比べると断然多いということもあるそうです。
花粉の飛散量を左右するのは、前年の夏の日射量と言われています。
日射量が多ければ当然、気温も高くなり「今年の夏は暑い=来年の春の花粉がやばい」という図式になります。
日射量の増加は、地球温暖化に関係しています。年々増加する地球温暖化の現象が花粉の飛散量に密接に関係しているんですね~
また、戦後に大量に植林されたスギが今現在、開花適齢期を迎えているとのこと。
地球温暖化とスギの開花適齢期が見事に重なり、花粉の飛散量増加につながっているということです。
今年の花粉状況は?
年々花粉の飛散量は増加している、と上記しましたが気になる今年の飛散量は?
あまり発表したくありませんが、九州・四国を除き、例年以上…とのこと。
スギ花粉は2月中旬から飛散が始まり、地域別でみると今年の花粉のピークは以下のように。
東北地方…2月上旬~4月上旬
関東地方…2月初旬~4月末
東海地方…2月下旬~3月中旬
関東地方…2月下旬~3月末
九州地方…2月中旬~3月中旬
う~ん、関東地方のピークが圧倒的に長いですね~
北海道と沖縄はスギがほとんど生息していないため、基本的にスギ花粉はないそうです。
なんともうらやましい話です。
前年(2014年)と比べると、花粉の少なかった北陸・関東甲信・東北地方では、2015年春の飛散数は2~3倍! 逆に、飛散数が例年よりも多かった九州・四国地方の2015年春の飛散数は少なくなるということですから、今年は関東圏の方々はさらなる花粉対策が必要とされますね。
今すぐできる花粉対策
それでは実際の花粉症対策はどのようなものがあるのでしょうか?
まず、コンタクトレンズですが、はっきり言って花粉シーズンの時は不向きと言えます。
花粉が目に入った場合、目薬などで目から花粉を洗い流すのが効果的ですが、コンタクトレンズをしていると普段感じない異物感を感じるようになるかもしれません。
どうしてもコンタクトレンズ! というナイスな方は、花粉防止のメガネをかける、または目に異物感を感じた際、気軽に交換できる1日使い捨てコンタクトレンズに変えてみると有効かもしれません。
天気で注意しなければならないのは以下の通りです。
天気が晴れまたは曇り
最高気温が高い
湿度が低い
やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき
前日が雨
そして1日のうち飛散の多い時間帯は午後1時~3時頃(※地域によって差がありま)の外とされています。この時間帯はできれば外出を避けるのがベターです。
また、ドライアイを防ぐためにパソコンの作業やスマートフォンの長時間使用など注意!と以前レクチャーしましたが、花粉症の方は普段よりも瞳をいたわってあげてください。
この季節はいつも以上に目に負担がかかっています。目を休める、目薬をこまめにさす、などのドライアイ対策も立派な花粉症対策になります。
花粉シーズンまっただ中、戦いはこれからです!