コンタクトレンズとアレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎

 

 アレルギー性結膜炎は名前の通り、目の表面にアレルゲンが付着することで結膜に炎症を起こす病気です。結膜とは、白目の部分や瞼の内側の粘膜を覆っている薄い膜のことを言います。今(※3月)の時期でしたら花粉症でしょうか。花粉症のように季節によって現れるアレルギーが原因の場合、「季節性アレルギー性結膜炎」といい、ダニの死骸や埃が原因のハウスダストや、猫や犬などの動物の毛が原因になる季節に問わないものは、「通年性アレルギー性結膜炎」といいます。

 

アレルギーが起きる理由

 

コンタクトレンズとアレルギー性結膜炎

 アレルギーは発生する場所によって名前を変えますが、発生するメカニズムはほとんど同じです。ヒトの身体には体外から侵入してきた異物を排除しようとする働きがあります。これを「免疫」といいます。アレルギーは免疫反応の一つですが、細菌やウイルスに対する反応とは違い、本来異物と判断しない、無害なものに対して過剰な反応をすることがあります。これがアレルギーです。

 季節性であれ通年性であれ、アレルギー性結膜炎になると、目の痒み、異物感、充血、目ヤニが増える、などの症状が引き起こされます。

 もともと目はアレルギー症状が出やすい場所です。理由の1つとして、結膜は白目の部分を覆っており、直接外界と接しているため、アレルゲンと接触しやすいからです。

コンタクトレンズをアレルギー性結膜炎 コンタクトレンズを使用している場合、条件は悪化します。コンタクトレンズを日常的に使用される方なら「レンズ汚れ」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。目の潤いを保つ涙(何も悲しい時に頬を伝うアレだけを涙というわけではありません。何もない健康的な目を保つために重要な役割を担っているのです。)はヒトの身体から分泌されるわけですから、タンパク質や脂質が含まれています。これらがコンタクトレンズに付着することで、「レンズ汚れ」となります。さらにタンパク質、脂質には吸着性があるので、空中に浮遊している花粉やハウスダストなどのアレルゲンを引き付けます。悪いことにソフトコンタクトレンズの場合、ハードコンタクトレンズと違って水分を含んでいますね。レンズの素材そのものが、水分を通す作りになっています。つまり、水分と一緒にレンズ汚れやアレルゲンがレンズを通過して目に届きます。この性質により、コンタクトレンズを使用するアレルギー体質の方は、裸眼の方と比べ、アレルゲンと接触しやすくなります。

 アレルゲンと接触することで目が痒くなります。目が痒くなると、気をつけていてもうっかり擦ってしまいますよね?そうすることで、目の表面が物理的に傷ついてしまい、アレルギー症状の悪化及び感染症を引き起こす危険性が高くなります。

 なのでコンタクトレンズを日常的に使用するアレルギー体質の方は、いつも以上に、コンタクトレンズを清潔に保つようにしなくてはなりません。なるべく、1日使い捨てコンタクトレンズを使用し、毎日新しいレンズを装着するようにしましょう。少しでも違和感や痒みを感じたら、すぐにはずし、眼鏡にするか、新しいコンタクトレンズを使用しましょう。2週間や、1ヶ月定期交換レンズを使用している方は、ケアの方法を見直したほうがいいでしょう。

 個人の感覚にもよりますが、痒み、異物感を感じる程度であれば、治療を行いつつコンタクトレンズを使い続けることは可能だと思われます。しかしほっとくと…

 

巨大乳頭性結膜炎

 

 「巨大乳頭性結膜炎」という病気があります。上まぶたの内側に1mm以上の巨大なブツブツが出来ます。これが出来るとコンタクトレンズを入れていてもブツブツが邪魔して上にずれやすくなります。アレルギー性結膜炎でもブツブツは出来ますが、小さなものです。症状も痒み、違和感、目ヤニが増えるなどアレルギー性結膜炎とよく似ているため、アレルギー性結膜炎がひどくなると巨大乳頭性結膜炎になる、と思われがちですが、巨大乳頭性結膜炎はアレルギー体質の方でなくともなる病気です。

 巨大乳頭性結膜炎の主な原因はレンズ汚れです。十分なケアを行わず、コンタクトレンズを汚れたまま使い続けると発生すると言われています。前述した通りレンズはアレルゲンを吸着しやすいので、アレルギー体質の方は特になりやすいと言われています。

一旦発症すると、治るのに少なくとも1ヶ月はかかると言われています!もちろんその間コンタクトレンズを使うことは出来ません!実に不便です!そうならないために、普段からコンタクトレンズのケアをしっかり行うようにしましょう。